勢いに乗る右派・国民連合 仏総選挙 女性支持者層が拡大

【パリ安倍雅信】フランスの国民議会(下院)選挙の第1回投票を30日に控え、勢力を拡大する右派・国民連合(RN)に新たな支持層が加わっている。極右色の強かったRNは、「脱悪魔化」で庶民受けする政策を次々に打ち出し、大衆層からの支持拡大中。また、女性支持者も増加している。

欧州の極右支持者は長い間、男性が圧倒的に多かったが、総選挙を前に、女性のRN支持者が増えている。反移民を掲げるRNは、世論調査で6月30日と7月7日に行われる2回の総選挙で最多得票が予想されており、女性票が同党の政治的命運を担っている。

今月9日に実施された欧州連合(EU)議会選でも、前回2019年選挙でRNに投票したのは男性の25%、女性の21%だったが、今回は女性の33%がRNに投票し、男性の30%を上回った。

RNのバルデラ党首(28)はソーシャルメディアで、「フランスのすべての女性と少女の権利と自由を保証する首相」になると強調した。実際、RNは医療支援から家庭内暴力に苦しむ女性の保護まで、女性の権利の推進を公約に掲げている。

さらにイスラム系移民の排除を長年主張してきたRNは、イスラム社会で女性が蔑視され、権利が著しく制限されていると批判しており、女性支持者を増やす理由にもなっている。一方、移民に寛容な政策を掲げる左派・新民衆戦線(NFP)は、女性の権利を制限するイスラム教を持ち込むアラブ系移民を擁護しており、本来、女性の権利を主張してきた左派は自己矛盾に陥っている。

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