欧米の「二重基準」を非難 イスラエル防空めぐり ゼレンスキー氏

ゼ レ ン ス キ ー 大 統 領  11 日 ( E P A 時 事 )

【パリ安倍雅信】米国を中心とする西側同盟国とイスラエルがイランによるイスラエル空爆を99%阻止したことを受けて、ウクライナのゼレンスキー大統領は「イスラエルでできて、ウクライナになぜできないのか」と、欧米諸国の「二重基準」に強い不満を表明した。ウクライナは兵器不足から、ロシアによる空爆で劣勢に立たされている。

イスラエルが在シリアのイラン大使館を攻撃しイラン革命防衛隊司令官らを殺害した報復に、イランは13日、300機超の無人機とミサイルでイスラエルを攻撃。イスラエル、米国、英国、フランス、ヨルダンがほとんどを撃墜した。

ゼレンスキー氏は15日夜、Ⅹ(旧ツイッター)に「もしウクライナが無人機やミサイルによる迎撃に対してパートナー国から同様の全面支援を受けていたなら、欧州の空はずっと前に(イスラエルと)同レベルの保護を受けることができた」と投稿、支援の強化を訴えた。

イランが爆撃を予告したため西側同盟国は迎撃に備えていた。イスラエルも世界最先端の迎撃システムの有効性を証明した格好だ。

ドイツはウクライナの防空能力強化に、迎撃ミサイル「パトリオット」の1基追加支援を約束しているが、他の西側諸国は自国のミサイル防衛システムの提供を申し出ていない。

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