NATO、18カ国が国防費GDP2% 武器備蓄不足、解消に10年

【パリ安倍雅信】北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は14日、加盟31カ国中18カ国の国防費が今年、国内総生産(GDP)比2%の目標を達成する見通しを示した。これは過去最大の総国防費増加であり、欧州加盟国の今年の国防費は総額3800億㌦と予想されている。

北 大 西 洋 条 約 機 構 ( N A T O ) の ス ト ル テ ン ベ ル グ 事 務 総 長 ( E P A 時 事 )

トランプ前米大統が国防費を十分支出しない加盟国は防衛せず、ロシアの攻撃を奨励すると述べたことについて、ストルテンベルグ氏は「米国が単独で戦争を戦ったことはない」とし、米国は同盟の重要性を理解しているとの見方を示した。

フランスやドイツなど欧州各国は、ストルテンベルグ氏の発言を好意的に受けているが、仮に米議会がウクライナ支援予算を決定できない状況が続けば、ウクライナはロシアに対し確実に劣勢に回るとみられている。

欧州の武器備蓄は不足しており、独最大の防衛企業ラインメタルのアーミン・パペルガーCEOは最近、欧州が自国を完全に防衛する準備が整うまでに10年かかると主張。ウクライナ軍事諜報(ちょうほう)機関によると、ロシアは砲弾の生産を年間約200万発に増やし、北朝鮮からも追加で100万発が提供される状況に、欧州は対抗できないという。

欧州諸国はウクライナ紛争規模の戦争を想定していなかったため、弾薬不足は2年前から指摘されている。国防予算を増やし、砲弾生産拠点を構築し、実際に量産できるまでには数年が必要とされる。欧州各国は砲弾をウクライナに放出した結果として、自国の防衛能力にも不安を抱えているのが現実だ。

ストルテンベルグ氏は、加盟各国の国防費とNATOへの支出は十分でないとの認識を示し、各国に理解を求めた。

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