【パリ安倍雅信】仏ユダヤ人団体代表評議会(Crif)が25日に発表した報告によると、昨年10月7日のイスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザの攻撃開始以来、フランスでの反ユダヤ行為の件数は10倍以上に増加した。
報告は警察署や憲兵からの報告とユダヤ人コミュニティー保護局(SPCJ)との毎月の意見交換で認定された。Crifのヨナサン・アルフィ氏は、10月7日以降、仏国内の反ユダヤ主義行為が急増し、3カ月間の発生件数は「過去3年間を合わせた数に匹敵する」と述べた。
Crifは「(イスラム組織ハマスがイスラエルを急襲した)10月7日は憎しみの触媒となり、潜在的な反ユダヤ主義を活性化させた」と指摘。昨年夏には毎月約40件ほどだった反ユダヤ主義行為は、10月に563件、11月504件、12月175件と急増した。