ウクライナ追加支援を先送り  ハンガリーが反対

ワシントンのホワイトハウスで、ジョー・バイデン米大統領との会談後、共同記者会見に臨むウクライナのゼレンスキー大統領=2023年12月12日(UPI)

【パリ安倍雅信】ハンガリーのオルバン首相は14日、欧州連合(EU)の2024年から27年の対ウクライナ追加支援500億ユーロ(約7兆8000億円)の拠出阻止を表明。これを受けてEUのミシェル大統領は15日、支援計画の結論を先送りすることを明らかにした。EUは14日、ウクライナのEU加盟交渉開始を決める首脳会議で支援に合意していた。

オルバン首相はブリュッセルで、「ウクライナへの追加資金に拒否権を発動する」と語った。EUはウクライナ支援を米国に頼っており、米国も下院で追加予算の審議が先行き不透明な状況にあり、ウクライナのゼレンスキー大統領は危機感を表明している。EU首脳は支援交渉が来年初めに再開されると述べた。合意決定を受け、ゼレンスキー氏は「勝利」と称賛していた。

オルバン氏は15日、ハンガリー国営ラジオとのインタビューで、EU加盟国の強硬姿勢を阻止するために首脳会議で8時間戦ったが説得できなかったと述べた。同時にウクライナのEU加盟への道のりは長いとの見解を示し、今後もハンガリーは議会が望めばEU加盟阻止は可能だと付け加えた。

ミシェルEU理事会議長は15日、スウェーデンは依然として議会に諮る必要があるものの、1人を除くすべてのEU首脳が域内の支援策と広範な予算案に同意したことを確認したとした。さらに「我々は来年初めにこの問題に立ち戻り、全会一致を得るべく努力する」と述べた。

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