【パリ安倍雅信】仏パリで2日午後9時ごろ、男がナイフとハンマーを振り回し、観光客1人が死亡、2人が負傷した。国家対テロ検察局(DGSI)によると、逮捕された容疑者はテロリスト監視対象の人物で、強度の精神障害を患っているという。
死亡したドイツ人観光客の男性は背中と肩、頭部を負傷し、セーヌ川の橋で心肺停止状態で警察に発見された。さらにフランス人と英国人が襲撃され、負傷した。
パリジャン紙によると、男は逮捕時に、「アラー・アクバル(神は偉大なり)」と叫んだという。1997年、パリ近郊生まれのイラン系フランス人で、警察当局によると、「アフガニスタンとパレスチナの両方でイスラム教徒が死んでいること」に強い怒りを覚えたと供述しているという。