ロシアジャーナリスト、パリで毒殺未遂か 国営テレビで反戦訴え

ロシア政府系テレビ「第 1チャンネル」元職員のマリーナ・オフシャンニコワさん=2月 10日、パリ (AFP時事)
ロシア政府系テレビ「第 1チャンネル」元職員のマリーナ・オフシャンニコワさん=2月 10日、パリ (AFP時事)

フランス検察は12日、昨年ロシア国営テレビの生放送でウクライナ侵攻反対のプラカードを掲げ、その後フランスに亡命したロシア人ジャーナリスト、マリーナ・オフシャンニコワさん(45)が、毒殺されそうになったとして捜査を開始したことを明らかにした。【パリ安倍雅信】

捜査関係者の話では、オフシャンニコワさんは、パリ中心部にある自宅アパートのドアを開けた際に急に気分が悪くなり、粉末状の物質があることに気付いたとされる。ロシア人に毒を盛られ、自宅でサンプルが採取されたとの情報もある。

オフシャンニコワさんは、全ロシア国営テレビ・ラジオ放送会社(VGTRK)などを経て、2003年からロシアのテレビ局「チャンネル・ワン」に勤務。当初はプーチン大統領支持の立場から「クレムリンのプロパガンダ」「国家の代弁者」とみられていたが、ウクライナ侵攻で反戦に転じた。22年3月14日、視聴率の高い夕方のニュース番組のウクライナ侵攻に関する生放送中に、ロシア語と英語で書いた反戦ポスターを持って乱入した。

ロシア当局に拘束され自宅軟禁下にあったが、昨年、11歳の娘と共に国外に逃亡、フランスに亡命した。

ロシアはウクライナや英国で自国に都合の悪い人物の毒殺を行ってきたとされ、18年には英南部ソールズベリーでロシアの元スパイ、セルゲイ・スクリパリ氏(66)と娘のユリアさん(33)が神経剤「ノビチョク」による毒殺未遂に遭う事件が発生している。

spot_img