フランス アジア太平洋への関与強化 年内に島嶼国の国防相会合

【パリ安倍雅信】欧州連合(EU)加盟国で唯一、アジア太平洋地域に権益を持つフランスは4日までに、同地域の島嶼(とうしょ)国の国防相を集めた会合を12月第1週に開催することを明らかにした。駐ニューカレドニア仏軍(FANC)のラティル司令官も先週末に確認。ルコルニュ国防相も出席する予定とされる。

同様の会合は昨年10月、トンガで開催され、開催国のほかオーストラリア、ニュージーランド、フランス、チリ、フィジー、パプアニューギニアの国防相が参加した。フランスは2018年に独自のインド太平洋戦略を策定しており、今年7月下旬にマクロン大統領がニューカレドニアを訪問した際、中国を念頭に「帝国主義の脅威に対抗する」ため、同地域の安全保障に力を入れることを表明した。

フランスがニューカレドニアで会議を主催することは、ニューカレドニア、フランス領ポリネシア、ウォリス・フツナの三つの海外領土を通じて地域における自国の存在を再確認するフランスのインド太平洋戦略に沿ったものと認識されている。フランスは太平洋の仏軍基地への予算を倍増し、首都ヌメアに太平洋陸軍士官学校を設立し、近隣の島嶼国の兵士訓練も計画している。

仏メディアは、ニューカレドニアに常駐する兵士の数も現在の1350人から23年末までに2000人以上に増強する予定と報じた。

先週、日本の自衛隊員50人と仏軍兵士350人によるニューカレドニアでの3週間にわたる地上合同演習を初めて実施したばかり。アジア太平洋地域に権益を持つフランスは米英とは別に同地域の防衛に独自の戦略を展開する構えだ。

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