日本の常任理事国入りを支持 安保理は機能不全  

英外相演説 独印伯も歓迎

12日、ロンドンで、外交方針を示す基調演説に臨むクレバリー英外相(AFP時事)

【パリ安倍雅信】英国のクレバリー外相は12日、英外務連邦開発局で外交政策のビジョンについて演説し、国連改革の一環として安全保障理事会常任理事国を拡大し、日本を加えることを支持すると表明した。また、ウクライナに侵攻した常任理事国ロシアについて「プーチン大統領は全ての国、ひいては世界中の全ての人々を保護する法律を破壊する準備ができている」と危惧し、国連強化を強調した。

同外相は、ロシアのウクライナ侵攻などを巡って機能不全が指摘される安保理に関し、「(国連の現状)全てが完全だとは信じていない。英国は改革を妨げる意図もない」と改革推進にコミットする姿勢を強調し、「ブラジル、インド、日本、ドイツを安保理常任理事国とし、アフリカの常任代表と共に歓迎したい」と述べた。

英国は今月、「イタリアと日本と協力して次世代型戦闘機開発を行う」と発表している。同外相は「北大西洋条約機構(NATO)や先進7カ国(G7)などの機関に組み込まれているこれらの重要な関係は、英国の最大の力の源であり、英国の民主主義と外交の礎石となっている」と述べた。

欧州連合(EU)を離脱した英国は独自の外交を展開し、アジア太平洋地域での存在感を高める意思を示している。ウクライナ紛争後の新しい世界の枠組み作りに意欲を見せる中、日本の常任国入り支持は、英国にとっても大きな意味を持つ。

日本は来年1月から安保理で12回目の非常任理事国を務める。ブラジルやインド、ドイツと共にかねて常任理事国入りを目指してきており、特に日本は国連への拠出金も多く、第2次世界大戦の戦勝国中心に運営されてきた国連の体制を改革する機会と捉え、長年、常任国入りを模索してきた。常任理事国の米国、フランスは日本の常任国入りを支持してきたが、英国の支持はさらなる一歩につながる可能性がある。

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