「欧州政治共同体」が初会合 44カ国、ロシアのウクライナ侵攻に圧力

【パリ安倍雅信】チェコのプラハに6日、トルコやバルカン半島諸国を含むヨーロッパ44カ国首脳が集まり、ロシアに対する抗議の姿勢を示した。フランスのマクロン大統領の提案で実現した欧州政治共同体を議論する初会合には、ロシア寄りのトルコのエルドアン大統領や、バルカン半島で対立する国の首脳が全て参加し、欧州連合(EU)加盟国、未加盟国、非加盟国、EU離脱した英国など招待した44カ国首脳が集まった。

ロシアとベラルーシを除いたすべての国の首脳がプラハ城で家族写真と呼ぶカメラに納まったことは歴史的なことだと欧州メディアは一斉に報じた。政治的対立が続くアルメニア、アゼルバイジャンの首脳も写真に納まった。目的はロシアのプーチン大統領に対してウクライナとの連帯を示すため、ヨーロッパが一つとなってメッセージを発することだった。

EUのボレル外交代表は「ロシアをヨーロッパから除外したいのではなく、プーチン大統領が自ら出て行っただけだ」と述べ、この会合はヨーロッパの戦略的パートナーシップを強化するのが目的だとしている。会合ではエネルギー問題も話し合われ、ヨーロッパの天然ガス主要供給国であるノルウェーやアゼルバイジャンの協力が話し合われた。

さらにウクライナを段階的に欧州政治共同体に組み込んでいくというプロセスも話し合われた。マクロン氏は「目的はわれわれが直面する問題の解釈を分かち合うこと」と述べた。44カ国の中にはロシアと親密な関係にあるセルビアやトルコ首脳も参加、アルメニアとアゼルバイジャンは戦争状態にあり、ジョージアは国内にロシア系住民地域があり、英国とトルコも対立が続いている。

最終的に政策決定事項を打ち出すことは不可能とみられ、何らかの結論や声明を出すことも困難とみられる。にもかかわらず、ヨーロッパとしてウクライナとの連帯を示すために44カ国が集まったこと自体が「奇跡」といわれている。

マクロン氏は「EU加盟国も加盟候補国も離脱した国も非加盟国も地域における共通の歴史を共有している。われわれは未来を共につくり上げるよう呼び掛けられている」と語った。開催は今後半年に1回行うとしており、次回開催はモルドバとしている。

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