仏要人、次々に異例の追悼―安倍元首相死去

【パリ安倍雅信】フランスの複数のメディアは、マクロン大統領が安倍晋三元首相の襲撃事件後、日本語を含む3回追悼の言葉をツイートしただけでなく、他の大統領経験者も次々に追悼の言葉を寄せたことを報じた。安倍氏が長期政権だっただけあって、フランスの歴代大統領らが安倍氏に直接会う機会があり、その人柄に触れ感銘を受けていたことがうかがえる。

安倍氏の首相時代、大統領だったオランド氏は、仏通信社AFPのインタビューに応じ「彼の死は日本だけでなく、国際社会全体にとっての損失だ。安倍晋三氏は何度もフランスを訪れ、わが国と密接な関係にあった」と述べた。2007年に在任期間が重なるサルコジ元大統領はじめ、右派・国民連合のルペン氏、共和党のペクレス氏が追悼の言葉を送ったほか、フランスラグビー連盟も追悼を表明した。

仏日刊紙ルモンドは安倍氏暗殺事件後の参議院選挙の投票は「重苦しい雰囲気」の中で始まったことを伝え、「国内外で深刻な打撃を受け、中国や韓国を含む世界中からお悔やみのメッセージが寄せられている」と報じた。

さらに同紙は安倍氏の打ち出した軍事力強化は「数年前には憂慮されたが、西側のパートナーと大多数の日本人によって今は歓迎され、日本国民は「台湾への中国の侵攻の可能性や、領海侵犯でロシアと中国が引き起こす緊張を懸念している」とも報じた。

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