野党に協力呼び掛け 仏大統領

下院過半数割れでテレビ演説

22日、パリでテレビ演説するフランスのマクロン大統領=テレビ映像から(AFP時事)

【パリ安倍雅信】フランスのマクロン大統領は22日、19日の下院選で与党連合が過半数割れしたことを受けてテレビ演説を行い、妥協点を見いだす新たな政治への理解と協力を求めた。与党連合の獲得議席は過半数に44議席も足りない245議席にとどまり、マクロン氏はドイツのような複数政党による政治運営形態に変わったことを認めた。

マクロン氏が頼れるのは、親欧州連合(EU)の中道右派・共和党(61議席)と保守系小政党だが、共和党は連立政権に加わることに否定的だ。

第2党の急進左派「不屈のフランス」のメランション氏率いる左派連合は131議席を獲得。ただ、中道左派の社会党との連合は「野合」と指摘され、左派連合はすでに内部対立が表面化している。

一方、右派・国民連合(RN)は5年前の下院選挙と比べ、10倍以上の89議席を獲得し、第3党に躍り出た。RNのマリーヌ・ルペン氏は、党首を辞して議会に集中する意向を表明。左派連合の分裂が予想される中、RNは発言力を増すことが予想されている。

マクロン氏は連立政権が難しい場合は、政策ごとに協力政党と多数派を形成して法案を通すしかないが、その相手は今のところ極めて限定的だ。