露軍 首都キーウ攻撃強化 東部情勢も一段と緊迫  

ウクライナのゼレンスキー大統領=13日、キーウ(キエフ)(AFP時事))

【イスタンブール時事】ロシア国防省は15日、ウクライナ側による「ロシア領内への攻撃や破壊活動」への対抗措置として、首都キーウ(キエフ)へのミサイル攻撃を強化すると発表した。ロシア側は最近、国境に近い自国領内がウクライナ軍の攻撃にさらされていると一方的に主張している。東部ドンバス地方の制圧に向けた作戦も強化しており、情勢は一段と緊迫している。

キーウでは15日未明、ロシア軍地上部隊が北部から撤収した今月初め以降は聞かれなかったような爆発音が鳴り響き、現地メディアによれば、キーウの一部で停電が発生した。ロシア国防省はキーウ郊外の「軍事施設」にミサイル攻撃を加えたと述べた。

同省は13日、「ウクライナからロシア領内を攻撃する試み」がやまなければ、キーウを含むウクライナ各地の施設への攻撃を辞さないと警告を発していた。

また、同省は14日、搭載していた弾薬の爆発で深刻な損傷を受けた黒海艦隊旗艦のミサイル巡洋艦「モスクワ」が、えい航中に沈没したと発表した。ウクライナ側は対艦ミサイル「ネプチューン」で打撃を与えたと主張している。モスクワの乗員は510人とされ、アナトリア通信によると、トルコの艦船がこのうち54人を救出した。

AFP通信によれば、ロシア軍に攻撃されたキーウ郊外の施設は軍事工場で、ネプチューンを製造していたとされる。

一方、東部ハリコフ州の司法当局者は15日、ロシア軍が避難民を乗せたバスを14日に攻撃し、7人が死亡したと発表した。

ウクライナのゼレンスキー大統領は14日、ロシア軍が2月24日に開始したウクライナ侵攻について、ツイッターで「(ロシアは)50日間にわたってわれわれを破壊しようとしたが、ウクライナの人々は抵抗を続けている」と称賛。国際社会に「ロシアに(いかなる便宜も)与えるのをやめ、ウクライナに武器の支援を」と訴えた。

ウクライナに対し、米国はヘリコプターや対戦車ミサイルなどの新たな軍事支援を行う方針。欧州連合(EU)加盟国も13日、軍事目的資金の追加拠出を決めた。

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