露軍の「戦争犯罪」断定  マリウポリ、産科病院・劇場攻撃

欧州安保機構が調査報告

キエフ近郊のブチャで発見されたロシア軍によって作られたと思われる集団墓地=2022年4月4日(UPI)

【ベルリン時事】欧州安保協力機構(OSCE)は13日、ロシア軍のウクライナ侵攻に伴う違法行為に関する調査報告書を、国際機関として初めて公表した。OSCEはこの中で、ロシア軍による南東部マリウポリの産科病院と劇場への攻撃を「戦争犯罪」だと断定した。

報告書は3月9日の産院攻撃に関し、ロシアのものを除く全ての情報源によれば、病院であることを明確に認識できたと指摘。一連の情報は、病院で当時医療業務が行われていたことも示していると述べ、攻撃について「明確な国際人道法違反で、責任者は戦争犯罪を行った」と結論付けた。

ウクライナの精鋭部隊「アゾフ大隊」の拠点だったとするロシアの主張に関しては、ロシア側が証拠とする画像の矛盾などを理由に退けた。女性や子供が避難していた劇場への空爆も「国際人道法の重大な違反の可能性が非常に高く、命令者や実行者は戦争犯罪を行った」と断じた。

報告書はまた、戦闘が続いていて十分に検証できていないものの、これほど多くの民間の被害は、ロシアが国際人道法を尊重していれば「考えられない」と表明。違法行為が広く行われた可能性を示唆した。

調査期間は2月24日から4月1日まで。同日以降に明らかになった首都キーウ(キエフ)近郊ブチャなどでの多数の民間人殺害は対象外だが、遺体の映像などは「重大な戦争犯罪を示唆する証拠だ」と述べた。

報告書は、ウクライナ軍にも特に捕虜への対応で違法行為や問題があったとの見方を示した。

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