ホロコースト生存者、ロシア軍の攻撃で死亡

ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)生存者のボリス・ロマンチェンコさん(右から2人目)=2015年4月、ドイツ・ワイマール近郊(AFP時事)
ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)生存者のボリス・ロマンチェンコさん(右から2人目)=2015年4月、ドイツ・ワイマール近郊(AFP時事)

96歳のボリス・ロマンチェコさん、ウクライナ・ハリコフで

第2次大戦中のナチス・ドイツによるホロコースト(ユダヤ人大虐殺)を生き延びた96歳の男性が今月18日、ウクライナ北東部ハリコフの自宅でロシア軍の砲撃を受けて死亡した。ブーヘンバルト・ミッテルバウドーラ強制収容所記念館財団が21日明らかにした。

亡くなったのはボリス・ロマンチェンコさん。1926年、ウクライナ北東部スムイ近郊の農家に生まれた。ユダヤ人ではなかったが、16歳の時にドイツ兵に連行され、42年に強制労働者として独ドルトムントに送られた。その後、脱走に失敗してブーヘンバルトなど4カ所の強制収容所で過ごした。

ウクライナのイェルマーク大統領府長官は、ロシアのプーチン大統領が侵攻の理由に挙げているウクライナの「非ナチ化」に触れ、「これが彼らの呼ぶ『非ナチ化作戦』だ」と非難。「全世界がロシアの残虐さを目の当たりにしている」と述べた。(ベルリンAFP時事)

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