
中国政府へデータ漏洩リスク
政府の個人情報保護委員会は3日、中国の新興企業「Deep Seek(ディープシーク)」が開発した生成AI(人工知能)に関し、個人情報に関する注意喚起をサイト上に公開した。
利用者が注意すべき点として、サービスの利用に伴い個人情報を含むデータは中国に所在するサーバーに保存されるとしている。また、データは中国のサイバーセキュリティ法、データセキュリティ法、中華人民共和国国家情報法など中国法令が適用されることを挙げた。
中でもデータセキュリティ法は、「国の安全の維持・保護又は犯罪を捜査する必要により行うデータの取り調べに対する協力を義務付け」ることを明記しており、中国政府が不透明な形でアクセスする可能性が懸念される。
林芳正官房長官は4日の記者会見で、「個人情報保護の観点から国民に情報提供を行った」と説明した。
ディープシークが公開している個人情報保護方針は中国語と英語のみで、日本の利用者がその内容を把握することは難しいため、個人情報保護委員会がウェブページで翻訳を掲載し留意を促した。