中国は1日、建国から75年を迎えた。これに先立ち9月30日、習近平国家主席は演説で「台湾は中国の神聖な領土だ。両岸(中国と台湾)は血が繋(つな)がっている。血は水より濃い」と主張した。国民の間で祝賀ムード高まる節目に際し、台湾統一への強い意志を示した形だ。
1949年10月1日に、国民党との内戦に勝利したとして毛沢東主席が、北京で中華人民共和国の建国を宣言した。そのことからこの日は中国で「国慶節(建国記念日)」と定められている。
習氏は北京で30日に開かれた国慶節の関連行事で、「中華民族の偉大なる復興は香港、マカオ、台湾の同胞も含めた華人全体の願いだ」と強調。また建国以降の75年間における「中国式現代化」の将来性は計り知れないと語った。その上で、「どのような困難も中国人民の進歩を阻むことはできない」と自信をのぞかせた。(外報部)