
在日ウイグル人ら街頭で訴え
中国・新疆ウイグル自治区の強制収容所に関する内部資料が流出したことを受けて29日、在日ウイグル人らが東京・新宿駅で街頭活動を行った。日本ウイグル協会のレテプ・アフメット副会長は「これまで4、5年かけて訴えてきた(強制収容所に関する)証言の動かぬ証拠が出てきた」と強調し、「より多くの人にこの問題に関心を持ってもらいたい」と訴えた。
同自治区で多数のウイグル人らが、中国当局が「再教育施設」と主張する施設に収容されている問題で、共産党幹部の発言記録や施設内の写真、収容者名簿などの内部資料が流出し、世界のメディアがその残虐な内容を報じた。
アフメットさんは「(多くのウイグル人が)手足が鎖でつながれた状態で、武装した警察に今すぐにでも撃ち殺されそうな恐怖と非人道的な扱いを受けている」とし、「中国と今まで通り付き合っていいのか、日本や世界の人々は考え直してほしい」と呼び掛けた。
日本ウイグル協会のハリマト・ローズさんは「何年も家族と連絡が取れず、生きているかどうかすら分からない」と悲痛な心の内を訴えた。