米イスラエルとイランによる軍事衝突は、サッカーのワールドカップ(W杯)に深い影を落とした。米国務省は、イランサッカー連盟の幹部や技術顧問らへのビザ発給を拒否。これにより代表チームは、拠点をメキシコに移動させた。

大会規定違反による国際サッカー連盟(FIFA)からの制裁を避けるため、米政府はイラン代表の選手と最小限のテクニカルスタッフに対しては、間際になってビザを発給した。しかし、初戦のわずか10日前であり、滞在条件も極めて厳しく制限された。
入国規制は、イランサッカー連盟の幹部らを直撃した。最も象徴的な事例は、連盟のメフディ・タージ会長のビザ発給拒否だ。これは、米政府がテロ組織に指定している精鋭軍事組織「革命防衛隊」との過去のつながりが理由とされている。
米側からの敵対的な対応を受けてイラン代表は、アリゾナ州ツーソンに予定していた当初のキャンプ地を急遽、メキシコのティフアナに移し、ロサンゼルスやシアトルなどの会場で開催される1次リーグの試合に出場するため、国境越えの移動を迫られた。
1930年のW杯創設以来、開催国が直接軍事衝突している国を迎えるのは初めて。イランチームの団長、マフディ・モハンマド・ナビ氏はティフアナから「FIFAの深刻な調整不足と敵対的な姿勢」を非難した一方、FIFAのインファンティーノ会長は「FIFAはホスト国の移民政策や主権に命令を下すことはできない」と述べた。(ハンソニ・オヘダ)






