【サンパウロ綾村悟】サッカー・ワールドカップ(W杯)決勝トーナメント1回戦のブラジル―日本戦は29日正午(日本時間30日午前2時)、米南部テキサス州ヒューストンで行われる。王国ブラジルにとっては勝利が当然視される一戦だが、国内には日本を格下視する空気は薄い。

ブラジルメディア大手グローボ系スポーツサイト「ge」は、昨年10月に東京で2点差を逆転された敗戦を、アンチェロッティ監督の「良い教訓になった」という言葉とともに紹介。当時の先発メンバーのうち、今回も先発が見込まれるのはビニシウス、カゼミロら4人程度で、守備陣はほぼ刷新されたと伝えた。
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同サイトによると、27日の練習では5人の最終ラインと、その前に4人を並べた守備陣形を用意。日本の5バックを想定し、密集守備の攻略法を確認したとみられる。負傷離脱中のラフィーニャに代わってスコットランド戦に先発した19歳のラヤンは、日本戦でも右サイドに入る見通し。geは、スコットランド戦と同じ11人が先発する可能性があると予想している。
CNNブラジルは、日本戦をブラジルの両サイドバックにとって「今大会最初の本格的な試験になる」と位置付けた。日本はウイングバックが高い位置を取り、外側の攻撃手が内側へ入りながら連係するため、ダニーロとドウグラスサントスが日本の両翼をどう封じるかが焦点になると分析した。
また、geの戦術分析記事は、国際サッカー連盟(FIFA)のデータを基に、相手守備線を破るパスなどの回数で日本がブラジルを上回ったと指摘。鎌田大地らが中央からボールを前進させる一方、ブラジルは中盤の創造性に課題を残すと論じた。
geによると、ラヤンはスコットランド戦で右のタッチライン際に位置して攻撃に幅をもたらす一方、守備時には深い位置まで戻ってダニーロを支えた。日本の左サイドへの対応でも、両者の連携が鍵となりそうだ。
日本側では冨安健洋と板倉滉の起用が焦点となる。東京での敗戦を分析したアンチェロッティ監督が日本の組織をどう崩し、森保一監督がその対策をどうかわすか。両翼の攻防や中盤の縦パスに加え、知将同士の先読みも勝敗を左右しそうだ。






