
【サンパウロ綾村悟】サッカーのワールドカップ(W杯)北中米大会は20日(日本時間21日)、1次リーグF組で日本代表がチュニジアを4―0で下した。W杯史上通算1000試合目となった節目の一戦で、日本は一躍注目を集める存在となった。
ブラジル最大手テレビ局グロボの実況陣は中継で、日本の試合運びや機動力、プレー強度、技術力、決定力を高く評価。「サッカー王国」ブラジルの中継陣が、日本の内容を高く評価した。
CNNブラジルも「日本が試合を支配した」と報じ、伊東純也選手が決めた3点目について「美しい攻撃の組み立て」と評価した。大手オンラインメディアのUOLは「日本が大勝し、ブラジル代表の進路上に現れた」と速報した。
日本はオランダと勝ち点、得失点差で並ぶものの、総得点で下回り、F組2位に付けている。この順位のままであれば、C組首位のブラジルと決勝トーナメント1回戦で対戦する可能性がある。このためブラジルの主要メディアは、試合終了直後から日本の動向を相次いで大きく報じた。
警戒論の背景には、昨年10月に日本が親善試合でブラジルに逆転勝ちした記憶がある。ブラジルは前半を2点リードで折り返したが、後半に3失点を喫した。今回、日本が初戦で強豪オランダと2―2で引き分け、続くチュニジア戦で高い完成度を示したことで、昨年の勝利は偶然ではなかったとの見方がブラジル側で強まった。
SNS上ではブラジルのサッカーファンから、「ブラジル代表は日本に勝つために、かなり改善する必要がある。ついに日本を恐れる時代が来た」との声も上がった。かつては強豪を脅かす伏兵とみられた日本は、今やブラジルの進路を阻む現実的な強敵として認識され始めている。






