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親米保守回帰か左派継続か コロンビア大統領選挙

 【サンパウロ綾村悟】南米コロンビアで21日、現職左派ペトロ大統領の任期満了に伴う大統領選の決選投票が行われる。5月31日の第1回投票では、右派の弁護士アベラルド・デラエスプリエジャ氏(47)が43.7%で首位、左派与党系のイバン・セペダ上院議員(63)が40.9%で続き、両氏が決選に進んだ。即日開票で早ければ21日夜にも勝者が決定する。8月7日に就任、任期は5年。

 最大の争点は治安だ。ペトロ政権下で左翼武装ゲリラや麻薬組織相手に「全面和平」政策が進められたものの、国民解放軍(ELN)や左翼ゲリラ組織の離反派、麻薬組織などの勢力拡大が指摘される。直近の4年で違法武装組織の構成員が約1万3000人から約2万5000人に倍増したとの報道もある。

 デラエスプリエジャ氏は保守・右派系の政治アウトサイダー。弁護士活動やテレビ出演など知名度は高く、自らの政治運動を基盤に大統領選へ進出した。治安回復を最優先に掲げ、武装組織との和平交渉を打ち切り、軍・警察による強硬対応を進めると主張する。国家機構の縮小、減税、石油・ガス開発の再開も訴え、親米・親トランプ色が強い。

 一方のセペダ氏は左派連合の候補で、ペトロ現政権の社会改革路線を継承する。富裕層への増税、貧困層支援、土地再分配、武装組織との対話継続を掲げる。

 多くの世論調査では、デラエスプリエジャ氏がセペダ氏を数ポイント上回り、右派優勢の情勢だ。左派陣営は都市部や低所得層、先住民・社会運動票の動員で逆転を狙う。

 外交面では、中国に接近したペトロ政権路線の継続か、米国との同盟重視への転換かも焦点となる。ペトロ政権は昨年5月、中国の巨大経済圏構想「一帯一路」に正式参加し、中国との関係強化を打ち出した。左派継続か、治安強硬・親米保守への揺り戻しか。ペルー大統領選で右派フジモリ・ケイコ氏の優勢が伝えられる中、南米政治の潮流を占う重要な一戦となる。

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