トップ国際中南米「マーチ・フォー・ジーザス」キリスト教徒200万人が行進 ブラジル・サンパウロ

「マーチ・フォー・ジーザス」キリスト教徒200万人が行進 ブラジル・サンパウロ

 【サンパウロ綾村悟】南米ブラジルのサンパウロで4日、「マーチ・フォー・ジーザス」が開催され、キリスト教福音派を中心に200万人以上の信徒らが約3・5㌔を行進した。例年「聖体祭」に合わせて行われる世界最大級のキリスト教系イベントで、今回で34回目。

 ボルソナロ前大統領の長男で10月の大統領選に出馬しているフラビオ上院議員が参加し、「ブラジルのために祈ろう」と参加者に語りかけた。

 ブラジルは世界最多のカトリック信徒を抱えるが、近年は福音派が急増している。1994年には福音派は人口の14%だったが、2020年には31%と倍増、49年にはカトリックを上回る見込みだ。

 議会でも超党派の福音派勢力が急伸、両院合わせて30%以上に当たる約160人の議員が福音派とされる。18年の大統領選で保守派ジャイル・ボルソナロ氏の勝利を実現した主要支持基盤の一つだ。

 福音派は、ジェンダー教育や同性婚など数々の政策でリベラル派と激しい政治論争を巻き起こしてきた。過去の左派政権(第1次ルラ、ルセフ政権)時代に包括的ジェンダー教育が進められたが、19年に発足したボルソナロ前政権はこれを「(家庭の価値を破壊する)ジェンダーイデオロギー」と批判し、学校でのジェンダー関連教育を禁止した。

 近年は、結婚までの純潔を訴える運動が福音派を中心に広まっている。前政権下で女性・家族・人権相を務めたアウビス牧師は、昨年2月から若者に婚外性交渉の節制を求める禁欲キャンペーンを開始、福音派は社会的価値観の保守化への宗教・文化的基盤となりつつある。

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