トップ国際中南米コロンビア大統領選、親トランプ派が首位 左派候補と決選投票へ

コロンビア大統領選、親トランプ派が首位 左派候補と決選投票へ

【サンパウロ綾村悟】南米コロンビアで5月31日、反米左派ペトロ大統領の任期満了に伴う大統領選が実施され、即日開票の結果、トランプ米大統領を支持する右派の弁護士アベラルド・デラエスプリエジャ氏(47)が得票率43・7%で1位、ペトロ氏の後継、左派イバン・セペダ上院議員(63)が41%で2位となった。開票率89%で両候補とも過半数に届かず、6月21日の決選投票へ進むことが確定した。任期は4年(再選禁止)、就任式は8月7日に予定されている。

直近の世論調査では、セペダ氏が支持率37%で28%のデラエスプリエジャ氏を引き離していたが、右派と左派の対決という側面が強まったことで中道右派の票がデラエスプリエジャ候補に流れた。

決選投票では、第一回投票で14%を獲得し3位となった中道右派パロマ・バレンシア上院議員の支持層がデラエスプリエジャ氏に投票する可能性が高いことに加えて、3月の議会選挙で保守・右派連合が優勢だったことから、同氏有利との見方が有力だ。

また、セペダ氏に関しては、現ペトロ政権の支持率が汚職スキャンダルと経済停滞で30%に低迷していることに加え、同氏の共産主義青年組織出身という経歴が支持拡大を妨げている。

選挙の争点は、治安対策と対米関係だ。セペダ氏は武装ゲリラとの対話を重視するが、デラエスプリエジャ氏は強硬な対応を主張している。トランプ氏が麻薬対策を巡りペトロ政権を激しく批判する中、デラエスプリエジャ氏はトランプ氏支持を公言し親米路線を強調する。

治安問題でも、現政権下で殺人件数が増加し武装ゲリラとの抗争が続いており、現政権の対話・和平重視から、強硬路線への転換を求める有権者が増えているのは、保守候補にとって有利となる。

今回の選挙は、隣国のペルー大統領選挙と合わせて、2000年代前半に始まった南米の「ピンクタイド(左傾化)」から、南米の保守化への潮流を決定付けるものと位置付けられており、麻薬密輸への対応や南米への中国の接近を警戒する米国も注視するものとなっている。

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