トップ国際中南米運河両端の港湾を接収―パナマ政府

運河両端の港湾を接収―パナマ政府

 【サンパウロ綾村悟】中米パナマ政府は23日、パナマ運河の両端に位置するバルボア港とクリストバル港の強制接収に踏み切った。同国最高裁が、香港の巨大複合企業「CKハチソン・ホールディングス(長江和記実業)」傘下で結ばれていた港湾運営契約を「違憲」判断したことを受けた措置。

 接収の背景には、中南米における中国の影響力拡大を警戒する、米トランプ政権の圧力があるとの見方が強い。トランプ大統領は、再任直後から、パナマ運河への中国の影響力を安全保障の脅威と位置付け、米国主導の「運河奪還」を示唆してきた。パナマ政府はトランプ氏の主張を批判する一方で、米国と関係改善し、中国依存からの脱却を図っている。

 パナマ政府は23日、官報掲載後に大統領令を発動。港湾内のクレーンや車両、基幹システムを含む全資産を暫定的に占有し、運営権をパナマ海事庁に差し戻した。暫定措置として、バルボア港はデンマークの海運大手・マースク社傘下、クリストバル港はスイスの海運大手・MSC社傘下企業に18カ月間運営を委託。今後は透明性の高い国際入札を行う予定だという。

spot_img

人気記事

新着記事

TOP記事(全期間)

Google Translate »