トップ国際中南米ブラジル大統領、「平和評議会」構想を批判 トランプ氏が提唱

ブラジル大統領、「平和評議会」構想を批判 トランプ氏が提唱

 【サンパウロ綾村悟】ブラジルのルラ大統領は24日、サルバドールで行われた式典の演説で、トランプ米大統領が提唱した国際枠組み「平和評議会」構想を厳しく批判した。ルラ氏は同構想を、既存の国連を補完するものではなく、国連を代替しかねない「トランプだけがオーナーの新国連」構想だと位置付け、多国間主義を弱体化させる恐れがあると警告した。

 平和評議会構想は、トランプ氏が22日に世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で言及、提唱したもの。紛争解決やガザ復興を名目に、有志国による拠出と迅速な意思決定を重視する点が特徴とされる。一方で、正式な条約枠組みや国際法上の位置付けは明確でなく、国連安保理の枠外で独自の影響力を行使する可能性が指摘されている。

 ルラ大統領が強く反発する背景には、ブラジルが長年追求してきた国連安保理常任理事国入りに向けた外交戦略がある。ブラジルは、日本やインドと共に、常任理事国拡大に向けた有力候補の一つとされてきた。

 一方、国内保守派の反応は一様ではなく、流動的だ。保守政界や有識者の間からは、国連がウクライナ侵攻や中東紛争で実効性を示せていない現実を踏まえ、「制度維持が自動的に国益になるわけではない」との主張も出ている。柔軟な国際枠組みを通じ、米国との実利的な関係を優先すべきだとの意見もあり、国際制度の制度疲労に

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