トップ国際中南米キューバ兵らの遺体が帰還 米軍のベネズエラ作戦で死亡

キューバ兵らの遺体が帰還 米軍のベネズエラ作戦で死亡

 【サンパウロ綾村悟】ベネズエラの首都カラカスでの米軍の作戦により死亡した32人のキューバ人兵士らの遺体が15日、キューバの首都ハバナのホセ・マルティ国際空港に帰還した。空港ではディアスカネル大統領に加え、ラウル・カストロ元議長(94)が兵士らのひつぎを軍服姿で出迎えた。
 ハバナ市内では、大規模な車列による行進が行われ、沿道には数千人の市民が集まり、「キューバの英雄」として追悼した。キューバで大規模な軍関係者の葬儀が行われるのは、1989年のアンゴラ撤退以来。

 1959年のキューバ革命後、中南米での反米左派勢力の牙城となってきたキューバだが、米軍介入によるマドゥロ大統領の拘束と政権崩壊により、かつてない危機に直面している。

 1月3日、米軍特殊部隊がカラカスを急襲、マドゥロ大統領を麻薬密輸容疑で拘束した。この際、身辺警護に当たっていたキューバの精鋭要員が米軍と交戦して多数が死亡した。

 ベネズエラは、キューバに安価な石油や食料を供給する見返りに、強権的な体制下での治安維持や情報収集のノウハウを獲得、中南米における反米左派陣営の拠点となってきた。

 トランプ米大統領は「キューバは手遅れになる前に取引(ディール)に応じるべきだ」と警告している。キューバは、国内エネルギー(石油)の多くをベネズエラに頼っており、生命線である石油供給の停止は、体制の存続そのものを揺るがしかねない。

 キューバ側は、米軍の攻撃を「帝国主義によるテロ」と非難しており、1月5、6両日を国家服喪の日と決めた。米大使館前でのデモも予定されているという。

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