【サンパウロ綾村悟】米軍によるマドゥロ・ベネズエラ大統領の拘束を受け、ブラジルのサンパウロ市にある米総領事館前で5日、マドゥロ氏の即時釈放を求める抗議デモが行われた。ルラ政権の支持母体である労働者中央統一労働組合、土地なし農民運動などが主催。デモ参加者らは「米帝国主義の侵略」と非難、ベネズエラの主権を訴えた。
ブラジルでは左派系団体などの反米論調が目立つが、保守派・中道層から異なる意見も聞かれる。X(旧ツイッター)などソーシャルメディアでは、マドゥロ政権下の圧政や汚職、ブラジルを含む隣国に流入した難民の実情を挙げ、「独裁者側に立つ左派組織こそ、中南米の民主主義を脅かしている」との批判も少なくない。
こうした中、保守派は米軍による「独裁政権からのベネズエラ解放」を支持する大規模集会を呼び掛けている。タルシジオ・サンパウロ州知事など保守派の政治家の多くも、マドゥロ氏拘束を歓迎すると発表した。






