【サンパウロ綾村悟】南米コロンビアの左派グスタボ・ペトロ大統領は5日、ベネズエラに続きトランプ米大統領が、同国へ軍事作戦を示唆したことに、「祖国のため武器を取る」と断言。米軍によるベネズエラのマドゥロ大統領拘束を「拉致」と断ずるなど、対決姿勢を鮮明にしている。
トランプ氏は4日、記者団にペトロ氏を「コカインを作り米国に売るのが好きな病人」と呼び、コロンビアへの軍事作戦の可能性を「名案」とした。ペトロ氏はトランプ氏の発言を「主権侵害」と強く批判。直後、隣国ベネズエラとの国境に約3万人の国軍を展開した。名目はマドゥロ氏拘束に伴う混乱に乗じた武装勢力の越境、また難民流入対策だが、米軍圧力への防衛措置との見方が強い。
情勢悪化を恐れたベネズエラ市民が、5日だけで数千人規模で国境から流入、人道支援団体が対応に追われている。米軍介入に反対するブラジルやコロンビアの呼び掛けで、中南米カリブ海諸国共同体(CELAC)が4日、緊急会合を開いたが、親米派のアルゼンチンやエルサルバドルとの間で意見が割れ、共同声明の採択は見送られた。






