
【ワシントン山崎洋介】米国の軍事作戦によって拘束された南米ベネズエラのマドゥロ大統領は5日、米東部ニューヨークの連邦地裁に初出廷し、罪状認否で無罪を主張した。麻薬テロ共謀、コカイン密輸共謀など四つの罪に問われている同氏は、「私は今も大統領だ」と述べ、全面的に争う姿勢を示した。
起訴状は、マドゥロ氏が国家権力を利用し、テロ組織と共に米国への麻薬流入を支援したなどと指摘。最大で終身刑の可能性があるとされる。
米メディアによると、マドゥロ氏は自らを「戦争捕虜」だとし、逮捕は違法だと訴えた。起訴内容は出廷前には知らなかったことも明らかにした。さらに「私は拉致された」などとまくし立て、裁判官に制止される場面もあったという。マドゥロ氏の弁護士は、国家元首の国際法上の免責特権を主張する可能性に言及した。保釈を請求する意向も表明した。
マドゥロ氏と共に拘束された妻フローレス氏も無罪を主張した。米CNBCテレビによると、額に大きなあざがあり、弁護側は、肋骨(ろっこつ)に骨折や打撲の疑いがあるとし検査を要求。マドゥロ氏にも、健康上の問題があるとし、医療処置が必要だとした。
マドゥロ氏夫妻はこの日、収監先のニューヨーク市ブルックリンの拘置所から、マンハッタンの連邦地裁にヘリコプター移送された。次回の審理は3月17日に行われる予定。米メディアによると、夫妻が迅速な裁判を受ける権利を放棄しているため、長期にわたる可能性があるという。






