トップ国際中南米兵士11人に34年超の実刑、少年4人の失踪・死亡―エクアドル

兵士11人に34年超の実刑、少年4人の失踪・死亡―エクアドル

 【サンパウロ綾村悟】南米エクアドルの裁判所は22日、昨年12月に最大都市グアヤキルで失踪、死亡した11歳から15歳までの少年4人の事件を巡り、関与した兵士11人に34年8カ月の実刑判決を下した。治安悪化に直面するエクアドルのノボア政権が、軍を国内治安に動員する中で起きた不祥事として、国内外に波紋を広げている。

 事件はグアヤキル南部地区で発生した。少年たちはサッカーの試合後、夜間外出中に軍のパトロール隊に呼び止められた。当時、同地域では麻薬組織の犯罪が多発、少年たちは犯罪組織の関係者と疑われたもようだ。

 裁判では、少年たちの犯罪関与は認められなかった。だが兵士らは、正式な逮捕手続きや警察への引き渡しなく、独自判断で少年たちを拘束、暴行を加えた上で郊外に放置した。数日後、4人は遺体で発見された。裁判所は国家権力による強制失踪と認定、被害者家族への補償と謝罪も命じた。

 判決は、治安回復を急ぐ政権にとって大きな打撃となり、また強硬な治安対策と法治主義を両立させる難しさを浮き彫りにした。

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