【サンパウロ綾村悟】ブラジル国家衛生監督庁(ANVISA)は11月26日、サンパウロ州のブタンタン研究所が開発した国産デング熱ワクチン「Butantan―DV」を承認した。デング熱ワクチンとしては世界で初めて、1回の接種で免疫獲得が可能で、従来の複数回投与型に比べ大きな利点となる。
デング熱はネッタイシマカなどの蚊を介して感染するウイルス性疾患で、高熱や「骨を折られるような」強い関節痛、筋肉痛を引き起こす。温暖化などを背景に世界的に患者数が急増し、昨年は 世界全体で約1460万人の感染と約1万2000人の死亡が報告された。中でもブラジルは最大の流行国で、約640万件の感染疑い例と、約5000人の死亡が報告されている。
ANVISAによると、新ワクチンはデングウイルスの4種類すべてに有効で、臨床試験で79%の発症予防、89%の重症化予防効果を示した。2026年半ばまでに3000万回分の供給を目指し、流行抑制とともに、1回接種によるコスト・物流負担の軽減が期待される。






