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ブラジル前大統領を予備勾留

【サンパウロ綾村悟】ブラジル連邦警察は22日、ボルソナロ前大統領(70)を「国外逃亡のリスク」を理由に予備勾留した。前大統領の弁護団は、大統領経験者への極めて異例かつ行き過ぎた司法措置であり、人権侵害に値すると強く反発している。

 ボルソナロ氏は、去る9月にクーデター関与などの罪で最高裁から禁錮27年3月の実刑判決を受けていた。弁護団による上訴もすでに棄却、数日後には収監が迫っていた。

 予備勾留は、モラエス最高裁判事の命令による。自宅軟禁中のボルソナロ氏には、逃亡のリスクがあるとして足首への電子監視装置が装着されていた。

 モラエス氏は、ボルソナロ氏が監視装置の破壊を試み、また自宅前での抗議活動などを利用して監視体制を破ろうとしたと指摘、刑期開始前の予備勾留が、法の支配維持に不可欠と判断した。対して、ボルソナロ氏の弁護団は、予備勾留は行き過ぎと主張、また高齢、健康上の理由から、刑期を自宅軟禁で、と要請している。

 またボルソナロ氏の支持者らは、予備勾留を「(左派政権による)政治的報復」と批判している。同氏の長男フラビオ上院議員は、最高裁の決定を不当だとし、支持者に抗議デモを呼び掛けている。

 大統領経験者がクーデターに関する罪で実刑判決を受けた今回の初めてのケースには、世論調査で賛成も多い中、トランプ米大統領が「魔女狩り」だと批判する他、ブラジルの一部司法関係者から、「間接的な状況証拠に頼り過ぎ」との指摘が上がっていた。

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