【サンパウロ綾村悟】南米ベネズエラが対米関係を巡り緊張を高める中、同国の反米左派ニコラス・マドゥロ大統領は17日、国内向けテレビ番組で英語を交えて発言し、米国に対して「対話と平和を望む」と強調した。国内社会の不安を抑えつつ、国際社会に対して米政権との交渉の扉が依然、開かれているとの姿勢を示す狙いがあるとみられる。
トランプ米大統領は同日、麻薬密輸対策を理由にベネズエラへの地上軍投入を含む、軍事的選択肢を排除しない考えを改めて表明した。両国間の緊張が急速に高まる中、軍事衝突の可能性に国際社会の警戒感が強まっている。
米海軍は16日、最新鋭空母「ジェラルド・R・フォード」を中心に、空母打撃群をカリブ海のベネズエラ沖に展開させた。米側は麻薬密輸組織の取り締まり強化をその名目とするが、実質的にはマドゥロ政権への圧力を強める動きと受け止められている。
米国は司法当局がマドゥロ大統領を含め、ベネズエラ政府高官とコカインなどの麻薬密輸組織との関係を指摘するなど、制裁と訴追により圧力を重ねてきた。






