トップ国際中南米中道パス大統領が就任―ボリビア 反米左派政権に終止符

中道パス大統領が就任―ボリビア 反米左派政権に終止符

 【サンパウロ綾村悟】南米ボリビアで8日、パス大統領(58)が就任式した。任期は5年。中道派パス氏の就任により、およそ20年にわたる反米左派政権の時代に幕を下ろした。就任式には、ランドー国務副長官をはじめとする米代表団も出席、両国関係の修復を象徴するものとなった。

 パス氏は、就任式で「全ての人に資本主義を」などと演説、市場開放と外国投資の誘致を公約した。これまで反米政権で続いてきた反米・親中外交を改めることを公約として掲げており、反米左派モラレス元大統領による米大使追放(2008年)から続いてきた大使不在も年内に解消される見通し。

 反米左派政権下での親中一辺倒からの、米国との関係改善のスピードは早い。米国とはすでにビザ免除措置の早期導入や貿易・投資の再活性化などが進んでおり、世界最大級のリチウム資源に関しても、中国企業が主導してきた開発契約の見直しを表明、米企業も参加した国際入札制度の導入に言及している。

 反米左派政権下で進んだ経済低迷やインフレ、外貨不足を打開するものとして、米国資本などの流入がエネルギー・鉱業の両産業を再活性化させるものとして期待されている。

 南米では、アルゼンチンやエクアドルなど、保守政権の誕生が相次いでおり、ボリビアでの反米左派政権の終焉は、南米での「ピンクタイド(左派の波)の後退」を象徴するものとなる。

 一方、ボリビアでは、依然として左派政党「社会主義運動(MAS)」の影響力が大きく、格差是正や燃料価格の引き下げなど、これまでの左派政権を支持してきた貧困層への対応が政権維持の鍵となりそうだ。

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