トップ国際中南米トリニダード・トバゴ首相を好ましからざる人物に―ベネズエラ

トリニダード・トバゴ首相を好ましからざる人物に―ベネズエラ

 【サンパウロ綾村悟】南米ベネズエラの国会は29日、隣国トリニダード・トバゴのカムラ・ペルサド・ビセサー首相を、賛成多数で「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)」に指定した。ビセサー首相は9月以降、米国によるカリブ海での麻薬対策に伴う船舶への攻撃について「同情は不要」などと言明して米軍を称賛、ベネズエラ政府の反発を受けていた。

 好ましからざる人物への指定により、今後ビセサー首相はベネズエラ入国ができなくなるが、同首相は「ベネズエラ渡航など希望するものか」と一蹴している。

 トリニダード・トバゴは、ベネズエラから11キロ離れた沖合にある人口約136万人の小国で英連邦に所属している。親米国で知られ、26日には米海軍駆逐艦「USSグレーヴリー」がベネズエラから目と鼻の先にある同国に入港しただけでなく、合同軍事演習も行った。これを反米左派マドゥロ大統領が強烈に批判、トバゴを「米国の手先だ」と批判して、同国とのエネルギー協定(石油・ガスのベネズエラからの供給)の即時中断を宣言していた。

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