トップ国際中南米ルラ大統領が4選出馬を表明-ブラジル 左派政権の後退進む南米

ルラ大統領が4選出馬を表明-ブラジル 左派政権の後退進む南米

 【サンパウロ綾村悟】南米ブラジルの左派カリスマ政治家であるルラ大統領(79)は23日、外遊先のインドネシアで、2026年の大統領選挙に4選を目指して出馬する意向を正式に表明した。南米では、主要国のアルゼンチンやボリビアで長年続いた左派政権が終焉(しゅうえん)を迎えるなど保守化が続いており、南米左派の「最後の砦(とりで)」としてブラジル大統領選挙の行方が大きな注目を集めそうだ。

 ルラ氏は、「(来年には)80歳だが、30歳の頃と同じエネルギーで国を率いる準備ができている」と健康面への懸念を払拭(ふっしょく)。保守派と対峙(たいじ)するだけの後継候補が与党内に見当たらない中、支持率回復を背景に再選への意欲を鮮明にした。

 そんな中、ルラ氏の最大のライバルでもある保守派のボルソナロ前大統領が、クーデター未遂に関与した罪などで有罪判決を受けたばかり。同氏は、2030年までの被選挙権も剥奪されており、保守派の統一候補選定は難航。世論調査ではルラ氏の支持率55%に対して、保守派候補は30%前後と低迷しており、保守の要だったボルソナロ氏の不在への対応を含む保守再編が鍵だ。

 一方、ブラジルを取り巻く地域情勢は激動のさなかにある。アルゼンチンやエクアドル、ボリビアでは次々と保守・中道政権が誕生(再選)、特に南米主要国のアルゼンチンが保守化したことに加えて、反米左派の一角としてベネズエラやキューバにくみしてきたボリビアに欧米との協調路線を唱える政権が誕生したことは、南米の左派に大きな衝撃を与えた。

 また、トランプ米大統領は、ベネズエラやコロンビアに「麻薬戦争」で強い圧力をかけており、麻薬密輸船(米軍発表)への攻撃ですでに34人が死亡、ルラ大統領も「カリブ海での米軍の存在は地域に緊張をもたらす」と懸念を表明した。30日には、トランプ氏とルラ氏の両首脳による直接会談も予定されている。

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