【サンパウロ綾村悟】キューバ当局が米国での合成麻薬フェンタニルとコカインの大量密輸に関与したとされる中国籍の張志東容疑者(38)を拘束していたことが分かった。メキシコ政府が23日、キューバ当局から連絡を受けたとの情報を公開した。
張容疑者は2020年から21年にかけて、フェンタニル1・8㌧以上、コカイン1㌧以上を米国に密輸。年間で1億5千万㌦(約226億円)もの利益を上げ、資金洗浄も行っていた。
米国が22年に張容疑者を起訴し国際手配したことを受け、メキシコ政府が24年10月に逮捕。だが、張容疑者は25年7月に監視下の住宅から地下トンネルを使って逃亡していた。
メキシコ当局によると、張容疑者は偽造パスポートを使用してキューバに逃亡していた。現在、メキシコへの送還が検討されており、米国への引き渡しも視野に入っているという。
メキシコの安全保障関係者は、張容疑者を「国際的な麻薬マネーロンダリングの主要人物」と見ており、メキシコのシナロア・カルテルなど複数の主要麻薬カルテルとの関係も指摘されている。
米国では、年間10万人が違法薬物の過剰摂取で死亡している。そのうち7万人がメキシコやカナダから流入するフェンタニルの過剰摂取によるものだ。






