トップ国際中南米中道パス氏が勝利―ボリビア大統領選  20年来の反米左派と決別

中道パス氏が勝利―ボリビア大統領選  20年来の反米左派と決別

 【サンパウロ綾村悟】南米ボリビアで19日、大統領選の決選投票が行われ、中道のロドリゴ・パス上院議員(58、キリスト教民主党)が勝利した。就任式は11月8日で任期は5年、再選が1度、憲法で認められている。暫定集計でパス氏が得票率54・5%を獲得、右派のホルヘ・キロガ元大統領(65、国民民主連合)の45・5%を上回った。

 穏健派のパス氏は、貧困層への支援を維持する方針を強調。対するキロガ氏は、急進的な財政健全化を優先するとした。国民は安定性と社会保障面を重視し、中道路線を選んだ。

 ボリビアでは、反米左派エボ・モラレス元大統領が2006年に就任以降、「社会主義運動(MAS)」で政治を主導。反米的な外交姿勢で、リチウムや天然ガスなどの資源を国家主導で管理し、中露との関係を重視した。だが近年は経済失速が顕著で、政権交代を求める声が高まっていた。

 今後外交面で、パス氏は中国偏重を是正し、米国、欧州との協調にシフトする。リチウム開発では、透明性の高い国際入札制度を導入する。トランプ政権はこれを歓迎した。

 選挙結果は、南米での左派退潮の流れに乗るもの。親米ミレイ政権が誕生したアルゼンチンに、エクアドルやパラグアイも続いた。パス氏は中道だが、米国との協調方針は、外交、経済政策での左派からの離脱となる。来年10月のブラジル大統領選で、左派のルラ大統領に保守派がどう挑むか、注目を集めそうだ。

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