【サンパウロ綾村悟】中国系動画共有アプリTikTokの親会社バイトダンスが、ブラジル北東部にデータセンターを建設することが分かった。ブラジル鉱山・エネルギー省関係者が10日までに明らかにした。建設場所は、同国北東部セアラ州にあるペセン港湾工業団地。6カ月以内に建設が開始され、約500億レアル(約1兆3250億円)の巨額が投資される。
データセンター運用に欠かせない膨大な電力供給には再生可能エネルギーを利用し、風力や太陽光発電などを活用、将来的に900メガワット級の施設に拡張予定とされる。ルラ大統領が税制優遇措置で後押しし、雇用創出も期待される。
一方、地元先住民アナセ族は、建設予定地が先祖からの所有地だと主張、建設許可の取り消しを求める訴えを起こしている。また環境保護団体も、データセンターによる水資源の過剰消費が、同国でしばしば問題となる干ばつを悪化させる恐れがあると指摘、TikTokと州当局に対して公聴会の開催を要求しているという。
さらに、中国資本による投資を巡る懸念も根強い。過去、ブラジルの中国依存が民主主義を損なうと、ボルソナロ前大統領が警告してきた経緯がある。
TikTokを巡っては、中国企業が所有する同サービスを米国が国家安全保障への脅威と見なし、米連邦最高裁判所が今年1月、サービスを事実上禁止する「外国敵対勢力制御アプリケーションからの米国人保護法」を合憲と判断した。






