【サンパウロ綾村悟】ブラジル・サンパウロ州モンテ・アルトの警察当局は4日、猫の血液を違法に採取・販売していたグループを摘発、獣医学部の学生を含む3人を逮捕した。
現地メディアによると、ソーシャルメディアで「1匹につき50レアル(約1300円)で猫の血液を買う」などという投稿が見つかり、動物愛護団体が当局に通報していた。
当局や獣医師らが現場に駆け付けたところ、意識を失った6匹の猫や血液採取用の注射器、薬剤などが見つかった。血液を採取していた施設は不衛生で、被害に遭った猫は十分な麻酔の投与や獣医師によるケアを受けていなかった。保護された猫のうち1匹は猫エイズ(FIV)に感染していた。
当局によると、今回の事件では、野良猫や外猫が低価格で集められ、富裕層のペットを扱うクリニックの医療需要に答えるために血液が販売されていた可能性がある。逮捕されたのは、獣医学部の学生と仲介役の女性、それに施設のオーナーだった。





