【サンパウロ綾村悟】南米エクアドルの南部カニャル州で7日、同国ノボア大統領を乗せた車列がデモ隊の襲撃を受け、当局がテロ行為と暗殺未遂でこれまでに5人を拘束した。
エクアドルでは、ディーゼル燃料の補助金廃止を巡るデモが拡散しており、大統領の車列は約500人のデモ隊に囲まれて投石を受け、護衛車両が損傷した。一部の車両では弾痕が確認され、治安当局は大統領に対する暗殺未遂として捜査を進めている。
ディーゼル補助金を巡っては、ノボア政権がその廃止で年11億ドル(約1680億円)の歳出削減を見込み、その資金を小規模農家や運輸業者への支援に充てる方針を示していた。しかし廃止の影響を受けるエクアドル先住民連盟(CONAIE)などが、抗議デモや道路封鎖を続けている。





