トップ国際中南米トランプ関税 ブラジル、コーヒー輸出に打撃

トランプ関税 ブラジル、コーヒー輸出に打撃

 【サンパウロ綾村悟】ブラジルのコーヒー生産者団体が2日までに公開した情報によると、トランプ米政権が導入した50%の関税の影響により、8月の対米コーヒー輸出量が前年同月比で46%から70%近く減少したことが分かった。

 トランプ大統領は8月、ブラジルの保守派ボルソナロ前大統領がクーデター未遂事件に関与したとする裁判を「魔女狩り」と批判、裁判の即時停止と制裁としてブラジルに最高50%の関税を課すことを通告していた。

 関税導入を受けて、特に輸出収入の柱の一つとなっているコーヒーや鉄鋼製品に大きな影響が出ており、コーヒー製品はコーヒー豆やインスタント製品、高級コーヒーまで幅広い製品が輸出減少に直面している。

 こうした中、ブラジル側はトランプ政権への通商政策の批判やボルソナロ裁判に対する司法権の独立などを主張しながらも、通商摩擦を緩和する方法を探っている。

 両国政府は、ブラジルのルラ大統領とトランプ大統領による首脳会談の実現を模索しているとも伝えられており、国内外メディアからは年内にも会談実現との報道も出始めている。

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