【サンパウロ綾村悟】ブラジル検察当局は21日、ボルソナロ前大統領(70)の三男エドゥアルド・ボルソナロ下院議員(41)を司法妨害を試みたとして起訴した。保守系ブロガーのパウロ・フィゲイレド氏も同じく起訴された。
ブラジルメディアによると、検察は、エドゥアルド氏らが2022年大統領選後のクーデター未遂事件をめぐるボルソナロ氏の裁判を有利に進めるため、米国でロビー活動を行ったことを問題視している。
エドゥアルド氏は、米政府関係者らに「最高裁の裁判官の米ビザ停止や資産凍結、輸入関税の引き上げ」などブラジルへの制裁を示唆し、最高裁が厳しい判決を下さないように圧力をかけたとされている。
同氏はSNSで「全く根拠がない」と反発しており、起訴内容を司法当局からの正式通知より先に報道で知ったと不快感を示した。
ブラジル国内の保守派からは「政治的な迫害だ」と批判する声も上がっており、ブラジル国内の分断へ新たな火種となっている。





