トップ国際中南米ベネズエラ、カリブ海で軍事演習―米軍を牽制か 

ベネズエラ、カリブ海で軍事演習―米軍を牽制か 

 【サンパウロ綾村悟】ベネズエラ国軍は17日、カリブ海で軍事演習「カリブの主権」を開始した。現在、南カリブ海には、米国が麻薬密輸対策を理由に水上艦や原子力潜水艦を含む多数の艦艇とおよそ4000人規模の海兵隊を派遣しており、両国の間で緊張が高まっている。

 演習には、陸海空の兵員約2500人と30隻以上の艦艇、22機の航空機が参加し、19日まで続く予定。

 米政府は、「地域の安定を脅かす」として懸念を表明する一方、ベネズエラの反米左派マドゥロ大統領は、米国の軍事行動を「侵略行為」「挑発行為」などと批判、今回の演習を「自衛のため」と主張している。

 ベネズエラ空軍は、インスタグラムにロシア製の対艦ミサイルを搭載した戦闘機スホイ30の写真を公開した。南カリブ海に展開する米艦艇を牽制(けんせい)する狙いがあるものとみられる。

 ブラジルの専門家は、米国への警告としての側面があると分析しており、偶発的な衝突など地域の安全保障に深刻な影響をもたらす可能性があると懸念している。

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