【サンパウロ綾村悟】ブラジル最高裁は2日、クーデター未遂に関与した罪などで告訴されているボルソナロ前大統領(70)への最終審理を開始した。審理は12日までに8回開催され、評決と量刑が言い渡される見通し。
審理はモラエス判事を中心に5人の判事が担当、検察側は軍高官や政権幹部とボルソナロ氏の通信記録などを証拠に、「計画性と組織性の明白さ」から有罪を主張、弁護側は、「証拠は推測に基づくものが多く、(左派による)政治的迫害にすぎない」と反論している。
検察による今年2月の起訴から約半年でのスピード評決だが、ブラジルでは来年10月に大統領選を控え、選挙への影響を極力避けたいところ。国内世論は、ボルソナロ氏の足かせ電子装着の義務、SNS禁止、自宅軟禁など、厳しい措置を司法が強硬に進めていることを巡り、「民主主義を守るため」との支持がある一方、「司法の政治化」「言論の自由の剥奪」との反発もあり、大きく分断されている。





