トップ国際中南米前大統領を捜査妨害で立件―ブラジル

前大統領を捜査妨害で立件―ブラジル

【サンパウロ綾村悟】ブラジル連邦警察は20日、ボルソナロ前大統領(70)と同氏の息子エドゥアルド下院議員(41)を「捜査妨害」の疑いで立件した。

現在、ブラジルの最高裁ではボルソナロ氏がクーデター未遂計画に関与した罪を問う裁判が行われているが、連邦警察はボルソナロ親子が証拠収集や関係者聴取を妨害した疑いがあるとしている。

一方、連邦警察は、家宅捜索でボルソナロ氏の関係先から押収した携帯電話の中に、ボルソナロ氏がアルゼンチンへの亡命を計画していたことを示唆する文書を発見した。文書はアルゼンチンの右派ミレイ大統領宛てに作成されていた。

最高裁が亡命の件について説明を求めたところ、ボルソナロ氏の弁護団は、文書は親族によって作成されたもので、実際には提出されていないこと、亡命申請はあくまでも裁判が政治迫害だということを主張するためのものだったと説明した。アルゼンチン政府側は、亡命申請に関する書類は受け取っていないと説明している。

ボルソナロ氏の裁判は、9月2日から12日の間に判決と量刑が下される。有罪になれば最長40年以上の実刑となる可能性もある。ただし、厳しい判決が下れば、保守派の反発による国内分裂につながる懸念もあり、国内外から裁判への注目が集まっている。

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