サッカーの2026年ワールドカップ(W杯)開幕まで1年足らず。開催国の一つメキシコで、開催準備に伴う都市開発によって加速した「ジェントリフィケーション(高級化)」に反発し、首都メキシコ市の住宅街で住民や市民団体による抗議行動が相次いでいる。
デモでは「住宅を! ワールドカップはいらない」などのプラカードが掲げられ、開発への規制を訴えている。ここ数週間、数千人規模のデモが行われており、当初は平和的だったものの、一部では衝突や破壊行為も起きているという。
政府は地域住民の住宅や公共サービスよりも、W杯開催に向けた観光・不動産インフラへの投資を優先していると批判されている。地価の高騰が進む地域では、アパートなどの賃貸料が上昇、住民が退去を迫られる事態も発生している。
報道によると、治安や国際的イメージへの悪影響の懸念から、共催国の一つカナダが、開幕戦開催をメキシコからカナダに移すことを国際サッカー連盟(FIFA)に提案しているという。
FIFAによる最終決定は12月に発表される予定。
地元自治体や連邦政府は、住民との対話の場を設け、社会投資計画を強化すると発表している。しかし、抗議行動は依然続いており、今後拡大する可能性がある。(ハンソニ・オヘダ)







