【サンパウロ綾村悟】トランプ米大統領が9日、ブラジルに対して、米国への輸出製品に50%の関税を課し、8月1日から発効させると表明した。これを受けブラジルでは、水産業で輸出が停止されるなど、すでに貿易への影響が出始めている。
11日付のフォーリャ紙(電子版)によると、関税率を記した書簡が公開された翌日から、米国市場向け、水産物の全ての船積みコンテナが出荷を停止した状態だ。
業界関係者は、関税を巡る事態が早急に解決される見通しもないことから「絶望感に包まれている」と言明、米・ブラジル両政府の協議の行方を見守る現状だという。現在、米国側の輸入業者から、出荷停止要請は来ていないが、ブラジル側で自主的に輸出を停止し ている。
ブラジルから米国までの水上輸送には20日ほどかかる。ブラジルの水産業界は年間6億ドル(約875億円)を輸出しているが、そのうちの7~8割が米国市場向けとなっている。






