【サンパウロ綾村悟】ブラジルと中国の運輸関係者は7日、「バイオセアニック」と呼ばれるブラジル中部から太平洋岸のペルーまでを東西に横断する鉄道建設に向け、共同調査を開始すると発表した。政府系ブラジル通信が8日付で報じた。
調査は、ブラジル運輸省傘下の国営企業「インフラSA」と中国鉄路経済計画研究院が開始する。
バイオセアニック鉄道は、ブラジル西部マットグロッソ州のルーカス・ド・リオ・ヴェルデ市を起点として西に向かい、ボリビアとの国境沿いを北上、ペルー国境を越え、太平洋岸のチャンカイへと結ぶ計画。
チャンカイには中国主導で建設され、3カ月前に開港した南米では太平洋側として最大の新しい港湾がある。
この計画はブラジル国内の三つの鉄道網を結ぶ目的も兼ね、高速道路網や空港、港湾など、既存の輸送インフラを評価、統合する可能性も研究する。
同鉄道が開通すれば既存インフラと併せて、大西洋岸に位置するブラジルの巨大な港湾都市、内陸部の穀倉地帯が、アジアや米州太平洋岸の貿易圏とつながることとなり、中国の南米における存在感が一層拡大する。
親中派のルラ大統領は、外交・経済両面で強固な対中関係を築こうとしている。この鉄道計画は、ルラ大統領が昨年11月、中国の習近平国家主席との間で署名した戦略的協定の一つである。





